抗体医薬品との相性

例)HER2強陽性がん細胞に対する免疫細胞療法+抗体の効果
1.グラフ説明
同グラフはそれぞれの療法の細胞を、HER2強陽性の乳がん細胞に40:1の割合で加え、2時間培養し破壊されたがん細胞の割合を測定した実験結果です。
抗体のADCC活性により、NK細胞は、更に激しく、がん細胞を攻撃し殺傷能力が2倍以上になることがわかります。
ハーセプチン単独では、がん細胞傷害活性を持ちません。
なお、樹状細胞は単独でがん細胞を殺傷しないため、この実験系には適用できません。樹状細胞療法が目的とするのは、CTL(キラーT細胞)の誘導です。
2.用語
CAT(CD-3 Activated Tcell):非選択的T細胞培養、
T細胞に標的細胞を教育せず、非選択的に増殖(最も一般的な免疫細胞療法)
CTL(Cytotoxic T-Lymphocyte ):標的がん細胞と一緒に培養し特定抗原を認識させたキラーT細胞。T細胞としては最強のもの。標的がん細胞が少し抗原を変化させても攻撃しなくなる。また同じ腫瘍組織内でも抗原が一致しないがん細胞は攻撃しない。
ANK(Amplified Natural Killer ):ANK自己リンパ球免疫療法
増殖、活性化されたNK細胞(NK細胞は標的を教育する必要がない)。どんながん細胞に対しても攻撃をする。
上記は1例(ハーセプチン)ですが、活性化されたNK細胞は抗体医薬品と非常に相性が良いと言えます。

